3階資料室の整備を行っています

令和2年度も残り数日となりました。

玄関先の桜は、今年もたくさんの花を咲かせて、ちょうど満開となっています。

さて、興風会館3階には「資料室」と呼ばれている小部屋があります。

ここは、昭和4年の開館当時は「3号社交室」などと呼ばれていましたが、その後、育英(奨学金関係)の事務局として、さらにボーイスカウトの事務所として使われておりました。

戦前、育英部事務室として使用されていた頃。ダイヤルのない電話が貴重!

その後、ボーイスカウト事務室の役割が終了すると、ここは「資料室」という名の倉庫になってしまいました。しかし、今回、「創立90周年記念史」をつくるにあたりこの部屋を整備し始めると、かなり貴重な資料が発掘されてきました。

上の写真は、すでにきれいに整備されてきた資料室(昨年の様子)ですが、この中に、著名な方々の絵画や、過去興風会館に訪れた方々のサインが書かれた「芳名録」などがありました。

これらが芳名録です。

芳名録を開いてみると・・・例えば、上の写真は、昭和5年に来館された犬養毅氏一行のもの、もちろん五・一五事件前です。

↑ こちらは、昭和33年12月来館、デビューしたばかりの長嶋茂雄氏が来館された時のサインです。

さらに ↑ こちらは、昭和39年に来館された山下清画伯のサイン。

などなど、貴重な方々のサインも多数発見されました。

興風会館では、このような貴重な資料をしっかりと保管すべく、また、機会があれば多くの皆さんにご覧いただきたいと考え、この3階資料室をしっかり整備することと致しました。

この機会にエアコンも設置しました。

そして、中の書棚や資料もすっかり別の所に移動し、床の塗り替えも行いました。

この後、床がすっかり乾けば、少しずつ新しい書棚などを入れ、きれいでより使いやすい資料室に生まれ変わります。ご覧いただく機会があればいいな、と考えております。